年に1度、たった2日間だけ橋を渡って参拝することができる神社があるのをご存じですか?
私はそんな特別な神社があることをSNSで知りました。
香川県三豊市にある津嶋神社です。
海に浮かぶ小さな島にあるこの津嶋神社は、毎年8月4日・5日の夏季大祭だけ橋が架けられます。
年に一度、この2日間だけ本殿へ参拝できる特別な神社です。
「これは行ってみたい!」
そう思い、岡山から車で出かけてきました。
実際に行ってみると、海の上を歩いて神社へ向かうワクワク感や、美しい瀬戸内海の景色が印象的で、年に一度だけという特別感を存分に味わうことができました。
今回は、実際に訪れて感じたことをご紹介します。
岡山から車で約1時間半 朝9時前でほぼ満車

私は今回、自家用車で向かいました。
高速道路を利用して、8時頃に瀬戸大橋を渡り始め、9時前には津嶋神社近くへ到着。
駐車場はすでにほぼ満車でした。
ちょうど1台出たところへ停められましたが、警備員さんが誘導するほど多くの車が集まっていて、人気の高さを実感しました。
私は近くの駐車場に停めることができましたが、混雑状況によっては、会場から1〜2km離れた駐車場に停めないといけない場合があります。
「つしま橋」を渡る前から特別な気分に
駐車場から歩いていくと、通行券を買う人の列ができていました。

列に並ぶ前に、手水舎で手を清めます。

手と口を清めたあと、列に並びます。
しばらくすると「しあわせ橋 切符売場」の案内が見えてきました。
本殿へと続く「つしま橋」を渡ると、子どもや若いカップル・夫婦に幸せが訪れるとされています。
このことから「つしま橋」は、別名「しあわせ橋」といわれています。

橋を渡るには通行券(渡橋料)が必要です。
窓口で通行券を購入しました。

さらに進むと、目の前には、本殿へまっすぐと続く約250mの橋。
赤い橋がとても印象的です。

橋の長さよりも、「こんなふうに海を渡って神社へ行くんだ!」というワクワクした気持ちの方が大きかったです。
橋の上から見る瀬戸内海は透き通るようにきれいで、青い海と青空、そして赤い橋のコントラストがとても印象的でした。

この日はとても暑かったのですが、橋の上は海風が吹いていて、思ったより気持ちよく歩くことができました。
景色を楽しみながらゆっくり歩いたので、島までは約10分ほどかかりました。
子どもの健やかな成長を願う神社
島へ渡ると、本殿へ向かう階段があります。
階段を上がるとすぐに本殿です。

私が訪れたときは、ちょうど祈祷が行われていました。

祈祷受付の案内も出ているので、すぐに分かります。

境内には金色のお神輿も置かれていて、思わず足を止めて見入ってしまいました。

お守りを求める方の姿も見られました。

島から見渡す瀬戸内海はとても穏やかで、心地良い海風に吹かれ、一瞬時が止まったかのようでした。
境内をグルっと回って来た道(橋)を見るとなんだか感慨深かったです。

私は祈祷はお願いしませんでしたが、お参りをして島に滞在したのは10〜15分ほど。
短い時間でも、特別な場所に来たという満足感がありました。
橋を渡って戻ると、切符売場の看板の裏に「お子様のすこやかな成長を願っております」と書かれていました。

この神社が「子どもの健康と成長の守り神」として大切にされてきたことが伝わってきます。
実際、小さなお子さんを連れたご家族がとても多く、「子どものために参拝に来られているんだな」と感じました。
参拝を終えたので、遥拝殿で御朱印をいただきました。
御朱印は書き置きのみで、御朱印帳への直書きはされていませんでした。
幻の駅「津島ノ宮駅」

この期間しか電車が停まらないという駅が気になったので、JR津島ノ宮駅も見に行きました。
(8月3日はJR津島ノ宮駅に停車しません)
「日本一営業日が短いJR駅」として知られる駅で、この期間だけ記念入場券も販売されています。
私は電車には乗りませんでしたが、せっかくなので記念入場券を購入しました。

次に訪れる機会があれば、今度はJRに乗って来てみたいと思っています。
駐車場に着いてから駅を見終わるまで、滞在時間は全部で1時間ほどでした。
内訳はだいたいこんな感じでした。
| 駐車場を探して停める | 5〜10分 |
|---|---|
| 駐車場から遥拝殿(橋のたもと)まで歩く | 約5分 |
| 通行券を買うまで(列に並ぶ) | 5〜10分 |
| 橋を渡る(往路) | 約10分 |
| 島で参拝・見学 | 10〜15分 |
| 橋を戻る(復路) | 約5分 |
| 遥拝殿で御朱印をいただく | 5〜10分 |
| 津島ノ宮駅を見学 | 約10分 |
| 合計 | 約1時間 |
行く前に知っておきたいこと

混雑状況と駐車場
公式サイトには「早朝は混み合うので、日中の参拝をお薦めします」と書かれています。
早朝は日中に比べて少し涼しいので混雑するのでしょうか。
実際私が着いたのは9時前でしたが、駐車場はほぼ満車状態。
駐車場が空くのを少し待って停めることはできました。
日中は暑さがこたえますが、橋の上は海風が抜けて思ったより快適でした。
なお駐車場には限りがあるため、公式ではJR(津島ノ宮駅)の利用がすすめられています。
8/4と8/5の2日間だけ電車が停まるので、電車で行くこと自体が思い出になりそうです。
夜は橋に明かりが灯り、4日の20時ごろからは奉納花火も。
私は昼に帰ったので見ていませんが、次に行くならこの時間を狙いたいです。
なお混雑の状況によっては、参拝時に人数制限が行われる場合があるそうです。
持ち物・過ごし方
とにかく暑いです。
帽子・飲み物・ハンディファンなど暑さ対策は必須です。
橋の上は海風が吹いていて気持ちいいです。
帽子やタオルなど、飛んでいかないように注意しましょう。
ゆっくり見て回って、滞在時間は1時間ほどでした。
祈祷をしていただくともう少し時間はかかるかと思います。
1年に2日しか体験できない景色は特別なものがあります。
しっかりと目に焼き付けて、ぜひ、写真にも収めてください。
特に、橋の入口と島から見渡す瀬戸内海はおすすめスポットです。
橋を渡る前には屋台も少しあり、お祭り気分を楽しめます。
冷やしきゅうりなどもあって、暑くて食べ物が通らない時、水分補給にもなってちょうど良かったです。
暑さ対策で気をつけたいこと
最近の夏は、風を送るだけの扇風機では追いつきません。
気温が体温に近くなると、熱い風を浴びているのと同じで、かえって脱水が進むこともあります。
ミスト付きや、首を冷やすタイプがおすすめです。
ただ、そういったグッズにもひとつ注意点があります。
ハンディファンやモバイルバッテリーのリチウムイオン電池は、熱に弱いんです。
NITEによると、この電池の事故は5年間で1,860件。8割以上が火災で、いちばん多いのが8月だそうです。
車の中に置きっぱなしにしない。
ふくらんできたものは使わない。
落としたものをそのまま使い続けない。
暑さから身を守るための道具で、別の事故が起きてしまってはもったいないですよね。
料金
本殿へ行くための『つしま橋(しあわせ橋)』を渡るには、通行券が必要です。
切符売り場で通行券を購入します。
渡橋料は、大人500円・子ども200円・幼児以下無料です。
時間
ご祈祷は、8月3日から行われているようです。
・8月3日は13時〜21時
・8月4日と5日は6時〜22時
例大祭の日は朝早くから夜遅くまでご祈祷をされてるんですね。
例大祭初日の、8月4日の夜には20時ころから奉納花火もあり、大変な混雑が予想されます。
御朱印

例大祭では、夏季例大祭限定御朱印のみがいただけます。
- 初穂料800円
- 授与は遥拝殿の授与所(橋の手前、大鳥居の右側)で、本殿ではいただけません
- 授与時間はご祈祷と同じで、8月3日は13時〜21時、8月4日と5日は6時〜22時
- 御朱印帳への直書きはできません
私は、手持ちの御朱印帳に貼りましたが、見開きタイプの御朱印ホルダーなら特別な書き置きも折ることなく収納できます。
このタイプなら、貼り付けが難しい切り絵タイプも綺麗に保管できるのでおすすめです。
アクセス
津嶋神社は香川県三豊市にあります。
遥拝殿からの参拝は365日いつでも可能です。
普段の日であれば、車で訪れるのが便利だと思います。
※最寄りの駅(JR詫間駅)からも車で約5分かかります。
夏季例大祭の日は、JR予讃線で行くのがおすすめです。
1年のうち、たった2日間しか営業(停車)しない駅『津島ノ宮駅』を利用することができます。
駐車場が満車で結局遠くに停めないといけないという心配もありません。
| 住所 | 香川県三豊市三野町大見7463 |
|---|---|
| 電話 | 0875-72-5463 |
| 開催日 | 毎年8月4日・5日 ※2026年は8月4日(火)・5日(水) |
| 車 | 三豊鳥坂ICから約10分 駐車場約30台(夏季例大祭は臨時駐車場あり) |
| 電車 | 8月4日・5日のみJR予讃線「津島ノ宮駅」が臨時開設(駅から徒歩約1分) 津島ノ宮駅の時刻表(PDF・公式) JR詫間駅から車で約5分 |
| バス | 三豊市コミュニティバス(詫間三野線)東久保谷バス停下車 ※日曜・祝日は運休 |
| 交通規制 | 大祭期間中は周辺で交通規制があります 交通規制・臨時駐車場の案内(PDF・公式) |
まとめ

SNSで見かけて気になっていた津嶋神社。
実際に訪れてみると、「年に2日しか渡れない」という特別感だけでなく、海の上を歩いて神社へ向かう時間そのものが、とても思い出に残りました。
私が訪れたのは昼間でしたが、夜には橋に明かりが灯り、初日には奉納花火も打ち上げられるそうです。
子どもたちはもう大きくなりましたが、「もっと早くこの神社を知っていたら、小さい頃に連れて来たかったな」と感じました。
年に一度、たった2日だけ渡れる海の上の神社。
少し特別な夏の思い出を作りたい方は、一度訪れてみてはいかがでしょうか。
実はこの神社、2020年と2021年は新型コロナの影響で例大祭が中止になり、島に渡ることができませんでした。
50歳になった今、当たり前だと思っていたことが当たり前ではなかった、と感じる場面が何度もありました。
津嶋神社は子どもの守り神といわれています。
でも「行きたい」と思ったときに行っておくことは、大人にとっても同じくらい大事なのかもしれません。
できるときに、できることを。
そんなふうに思いながら、これからも出かけていきたいです。
ー りとしんく ー

