「帯状疱疹のワクチンって、高いんでしょ?」
「気になるけど、今じゃなくても大丈夫かな…」
そんなふうに感じていた方に、うれしいニュースです!
2025年4月から、帯状疱疹のワクチンが定期接種の対象となり、65歳以上の方には公費補助が始まりました。
今回は、高齢者の帯状疱疹ワクチンについて、補助の内容や費用、対象年齢などを、ナース目線でやさしく解説していきます。
帯状疱疹ワクチンってどんなもの?

帯状疱疹は、加齢やストレスなどで免疫力が落ちたときに発症しやすい病気です。
体の片側にピリピリした痛みと発疹が出て、重い場合は「帯状疱疹後神経痛」という後遺症が残ることもあります。
そんな帯状疱疹を予防できるのが、ワクチン接種です。
帯状疱疹の原因や症状が気になる方はこちらの記事もどうぞ
【関連記事】帯状疱疹にご用心|50代以上で増加中!原因・症状・予防接種をやさしく解説
厚生労働省のホームページに帯状疱疹ワクチンの予防効果についての掲載もあります。
日本で承認されている帯状疱疹ワクチンは2種類
種類 | 生ワクチン (乾燥弱毒性水痘ワクチン) | 不活化ワクチン (シングリックス) |
---|---|---|
接種回数 | 1回 | 2回(2か月あけて2回接種) |
効果の持続 | 約5年 | 約9〜10年 |
予防効果 | 中程度(60%前後) | 高い(90%以上) |
副作用 | 少なめ | やや出やすい |
費用目安 | 6,000〜8,000円 | 約4〜5万円(2回分) |
※費用は医療機関や地域によって異なります。
帯状疱疹ワクチンの副作用は?注意点もチェック
どちらのワクチンにも、接種部位の痛み・腫れ、軽い発熱などの副反応がみられることがあります。
とくにシングリックスは不活化ワクチンで効果が高いぶん、倦怠感や頭痛などの副反応が出やすいという特徴も。
ただし、いずれも一時的で、数日でおさまるケースがほとんど。
重篤な副作用はごくまれとされており、「接種のメリットのほうが大きい」とされています。
持病のある方や体調に不安のある方は、接種前に医師に相談するのがおすすめです。
こんな方は要チェック!ワクチン接種を検討したい人
次のような方は、帯状疱疹ワクチンの接種を前向きに検討してみましょう。
- 50歳以上で、以前に帯状疱疹にかかったことがない方
- 忙しくてストレスを感じる日が多い方
- 高齢の家族と同居している方(家庭内感染を防ぐため)
- ワクチン費用が気になっていた方(助成制度があればチャンス!)
迷ったときは、かかりつけ医に相談するのがベスト。
無理なく納得して受けられる方法を選びましょう。
65歳以上の方は、定期接種の対象に!

2025年4月から、65歳以上を対象に公費による定期接種がスタートしました。
あなたやご家族も対象かも?
- 65歳の方(年度内)
- 60〜64歳で特定の免疫低下状態にある方
ヒト免疫不全ウイルス(HIV)による免疫の機能に障害があり、日常生活がほとんど不可能な方 - 2025〜2029年度に70・75・80・85・90・95・100歳になる方(経過措置)
100歳以上の方については、2025年度に限り全員対象
※対象者には、自治体から接種券や案内が届く場合があります。
自治体によっては50代〜でも補助あり!

定期接種の対象外でも、独自の助成を行っている自治体も増えています。
例:兵庫県豊岡市では…
- 50〜60代も対象
- 生ワクチン:4,000円補助
- シングリックス:1回につき10,000円補助
他にも…
- 大阪府箕面市:50歳以上に1回1万円(シングリックス)
- 東京都港区:50歳以上に生ワクチン3,000円/不活化ワクチン10,000円の補助
- 札幌市:条件により助成あり(年齢や接種歴に応じて)
「私の住んでいる地域ではどうなの?」という方へ。
助成があるかどうかは、次の場所で確認できます。
- お住まいの自治体のホームページ
- 保健所や市役所の窓口
- かかりつけ医に相談してみるのも◎
よくある質問Q&A

Q. 副作用が心配です…
A.
生ワクチンは副作用が少なめ、シングリックスは接種部位の腫れや倦怠感がやや出やすい傾向がありますが、どちらも重い副作用はまれで、数日でおさまることがほとんどです。
Q. どちらのワクチンを選べばいい?
A.
・しっかり予防したい/長く効果を持たせたい→ シングリックス
・副作用が心配/費用を抑えたい→ 生ワクチン
医師と相談して、あなたに合った方法を選びましょう。
ワクチン接種、迷ったらどうする?

「副作用が心配」「どっちのワクチンがいいの?」と不安な方も多いかもしれません。
でも、帯状疱疹は年齢とともにリスクが高まる病気。
予防できる”今”、検討のタイミングです。
まずは、自分が接種の対象かどうかを知ることから。
そして、無理なく安心できる選択肢を医師と一緒に選ぶのがおすすめです。
まとめ:知らなかった!で損しないために
帯状疱疹は、高齢になるほどリスクが高まり、後遺症が残ることもある病気。
でも今なら、ワクチンで予防できて、しかも補助が出るチャンスがあります。
「知らなかった…」と後悔する前に、
まずは情報を知って、検討することから始めてみませんか?
ときどきナースのりとしんくとして、またみなさんの暮らしに役立つ情報をお届けしますね。
最後まで読んでくださり、ありがとうございました♪
この記事はこんな方にもおすすめ
- 高齢の親の健康を考えている方
- 帯状疱疹ワクチンの種類や費用が気になる方
- 50代以上で予防を考え始めたあなたへ