【単発派遣】イベントナース:救護待機のお仕事って?(私の体験談からおすすめする理由)

ナースのお仕事

こんにちは、りとしんくです。
今日は私が体験した救護待機について紹介したいと思います。

この記事はこんな方におすすめです
 ◎救護待機のお仕事に興味のある方
 ◎救護待機のお仕事をしたいけど内容が分からないので不安な方
 ◎とりあえず救護待機の内容をさくっと知りたい方

実際に私も最初は不安で、ネットで調べまくりました(笑)

なかなか行動に移せず、救護待機の求人は稀少なのでもったいないことしたな〜って思います。
このブログを見てくださった方がイベントナースに挑戦するきっかけになれば幸いです。

救護待機看護師とは

イベントに参加した人の体調不良や外傷に対し応急処置を行う看護師です。
また、必要に応じて救急搬送の要請をしたり、病院へ行くようにアドバイスをしたりもします。

業務は1日だけの場合がほとんどですが、スポーツ合宿や学校行事などで宿泊を伴う場合(ツアーナース)もあります。

救護待機看護師の服装や持ち物

派遣会社から送られてくる業務内容書に

『筆記用具、メモ帳、動きやすい服装(※派手でないもの)』

と記載されていることが多かったです。
動きやすい服装って何?って思いました(笑)

服装

派遣先によって服装も変わってくると思いますが、基本は、ポロシャツ(Tシャツ)に綿パンでしょうか。

注:ワンピース、スカート、デニムは避けましょう。

意外に自分では気付かなかったりするのが、下着の透けです。
また、肌の露出の多いものや胸が強調されるものはヒンシュクものです。

お色気度が高いものはクレームに繋がりかねませんので注意しましょう。

私の実際の服装です。参考までに・・・

・屋内イベント:ブラウス、ストレッチの効いたパンツ、同色のジャケットまたはカーディガン
・竣工式:パンツスーツ(寒かったのでジャケットの下にカーディガンを着用しました)
・屋外スポーツイベント:会場で配布されたTシャツとビブス、ハーフパンツ、レギンス

持ち物

携帯電話、メモ帳、ボールペン、マスク、ハンカチまたはハンドタオル、コインケース、それらを入れる小さな斜め掛けバッグ
食事(お弁当が出る場合がありますが、ないことも多々あります)
救護バッグ(派遣会社から送られてきますが、ない場合もあります)

あったらいいかも…
・聴診器  ・ディスポ手袋  ・マスクの予備  ・ティッシュ  ・ウェットティッシュ
・ビニール袋  ・日焼け止め  ・モバイルバッテリー  ・本(暇つぶしに)

救護待機看護師に求められるもの

  1. 応急処置の能力
    突発的な状況に迅速かつ的確に対応できる能力が求められます。怪我や捻挫への外科的処置のほか、熱中症や発熱、頭痛、腹痛などの内科的処置、AEDの使用、バイタルサイン測定、既往・内服薬の確認、同行者への説明など、さまざまな緊急事態に対応することがあります。
  2. 冷静な判断能力
    大規模なイベントでは、混雑や予期せぬ事態が発生することがあります。アクシデントが同時に起こることもある得るのでパニックにならず、冷静な判断が求められます。また、プレッシャーに耐えられる精神的強さも必要です。
  3. コミュニケーション能力
    イベント会場では複数の医療スタッフや他の関係者との連携が必要となります。また、救護者やその家族、同伴者など多くの人と接することが多いためコミュニケーション能力も必要となってきます。
  4. 柔軟性と適応力
    現場の状況に応じて計画を変更し、臨機応変に対応できる能力が求められます。
  5. 応用力
    病院など医療施設と違って必要物品が揃っていることは少ないです。その場にあるもの、限られた物品を使って対応しなければならないため応用力が必要となってきます。
    派遣会社からナースバッグ(救護バッグ)が準備される場合もありますが、家庭にあるような救急箱だけが会場にぽつんと置いてあることもあります(笑)
  6. 自己管理能力
    配属人数が少数(自分一人または数名)であるため、当日急遽仕事を休んでしまうと大変な迷惑をかけることになるので普段から体調管理をしましょう。

救護待機のメリットとデメリット

メリット

  • 単発のため自分が都合の良い日に仕事を入れられる
  • 待機中は何もなければ時間を自由に使える
  • 異業種の人と一緒に仕事ができるので新鮮、人脈も広がる
  • 専門的な医療技術を必要としない
  • 高単価な仕事がある
  • 予定時間より早く終わって帰れることもある
  • イベントによっては自分も楽しめる(音楽フェスやスポーツ観戦など)

デメリット

  • 募集している数が少ないため、自分が都合の良い日に案件がないこともある
  • 異業種の人との仕事なので医療従事者とは違う考え方に戸惑う
  • 専門的医療技術を必要としないため物足りないと感じる
  • 拘束時間が長い
  • イベントナースのお仕事だけで生計を立てることは難しい
  • 看護師一人体制のことが多く、自分だけで判断しないといけないため責任が重いと感じる
  • 多少の体調不良でも出勤しないといけない(これは基本どのお仕事でも当てはまりますが)

救護待機 一日の流れ

救護待機のお仕事の一日の流れです。
なんとなくイメージしていただけたらと思います。

 8:30 現地到着
  スタッフへ挨拶、打ち合わせ
  物品の確認(AED、車椅子、救急箱など)
  会場の確認(出入口、避難経路、トイレ、待機場所など)

 9:00 午前の勤務開始
  救護室へ来た人への対応、記録など
  会場内で救護が必要になった人のところへ行くことも
  自力で動けなくなった救護者の移動介助
  会場内の見回り

12:30 昼休憩
     ※休憩時間に救護者が来て中断する場合があります

13:30 午後の勤務開始
  午前の勤務内容と同様にして過ごす

17:00 終了
  スタッフへ挨拶し帰宅

イベント内容と実際にあった救護事例(ボランティアも)

屋内での子ども向けイベント  看護師1名

時期:8月
救護人数:1日に1〜2名程度
症状:嘔気、嘔吐、冷汗、気分不良、顔面蒼白など
経過:20〜30分ほど横になって回復し帰宅
 *熱中症やふわふわ遊具での乗り物酔いの子どもさんが多かったです

屋外でのジュニアスポーツイベント   医師1名、看護師4名

時期:8月
救護人数:4名
症状:転倒による擦過創、挫創、頭部打撲
経過:医師の診察後、消毒と創部の保護、救急搬送
 *医師がいたので医師の診察後処置が決まりました

屋外(テントあり)での会社の竣工式   看護師1名

時期:11月
救護人数:0人
 *何事もなく終了しました

初めての救護待機で予想していなかったことが

屋内での子ども向けイベント   看護師1名

事例:イベントに一緒に来ていた乳児が駐車場の車内で痙攣
時期:8月
症状:意識レベル低下、痙攣発作、喘鳴
 (現場到着時は痙攣は治まっていましたが、対応中に2度目の痙攣発作が起こりました)
対応:救護室に連絡が入り、イベント会場の方と一緒に走って駐車場へ移動
   お母さんから聞き取り(情報収集)と状況把握
   かなり熱感があったのでお母さんが持っていた保冷剤を使ってクーリング
   救急車が来るまで乳児の状態を観察し、同時にお母さんの不安が和らぐように声掛け
   救急車到着後、救急隊員へ状態を報告し終了
*救急搬送要請後、救急車が到着するまで約20分かかったのですごく焦りました
 (近くの消防署の救急車が他の救急搬送に出ていて離れた消防署からの出動だったため)

聴診器を持っていなかったのであればよかったな、と思いました。

救護待機看護師に向いている人

  • 空き時間を有効に使いたい人
  • イベントやお祭りが好きな人
  • 普段と違う環境(場所や人)に対応・順応できる人
  • 外来看護・救急医療の経験がある人
  • 向上心のある人
  • ある程度体力に自信がある人

お伝えしたいこと

救護待機のお仕事は基本的には看護師1名で行うことが多いです。
現場では、状況を客観的に観察し、冷静に判断しないといけないため、幅広い知識が必要となります。
そのため、実際働くとなると、臨床経験が3年以上はあったほうがいいのかな、と思います。
実際、募集の条件でも臨床経験3年以上と書かれていることもあります。

看護師の中には特定の専門分野に進み、その中でスキルを磨いていく人もいます。
そのような方たちがいることで、医療の質も上がり、患者さんやそのご家族は救われています。
とても素晴らしいことですよね。
でも、それぞれの事情があるため全員がそのような道に進むことはできません。

私自身、いろいろな分野で経験してきたことが救護待機のお仕事にとても役に立ちました
広く浅く経験することもまた一つの道ですね。

救護待機は医療現場とは違う場所でのお仕事で、踏み込んだことのない世界でもあり何が起こるか分からないので不安もありますよね。
しかも、会場にいる人は私たちを看護師というだけで何かあれば助けてくれると思っている人がほとんどです(笑)
その人たちを前に不安な表情は見せられません。
少々の不安があったとしても、自信のある笑顔で対応しましょう

実際やってみないと分からないというのが本音ですが、ある程度の知識と経験とコミュニケーション能力があれば対応できます

救護待機のお仕事、おすすめです

冒頭でもお話しましたが、イベントナースのお仕事の募集は多くはありません。
地域によってはかなり少ないところもあります。
せっかく募集があるのにどうしようかな、と思っている方は、これを機に一歩踏み出してみてはいかがでしょうか?
そこでの対応が経験になり、また自信に繋がりますよ。

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