仕事を辞めたい…そんな思いがよぎったとき、まず読んでほしい
看護師になって10年が経ち、知識も技術もしっかりとキャリアを重ねてきた30代。
ライフステージも変わり始める頃ですね。
仕事とプライベートの両立の難しさや、将来への不安や業務上の葛藤など、新人の頃とはまた違ったストレスを感じているかもしれません。
ふと振り返ると、ここまで本当によく頑張ってきたなって思いますよね。
ふと、
「辞めたい」「限界かも」――そんな言葉が浮かんでしまう日もあるかもしれません。
この記事は、そんなあなたにこそ読んでほしくて書きました。
疲れたとき、迷ったとき、どうか立ち止まって読んでみてください。
頭をよぎる『退職』という二文字

看護師になったばかりの頃を、覚えていますか?
緊張と期待が入り混じったあの日。
慣れない環境での実習、厳しい先輩、初めての夜勤…
ひとつずつ経験しながら、あなたは本当にたくさんのことを乗り越えてきました。
一人前と呼ばれるようになっても、
気づけば後輩指導や委員会、上司との板挟みまで…
責任はどんどん重くなっていきました。
「患者さんに寄り添いたいのに、現実は業務に追われる日々。」
そんなジレンマも、きっと一度や二度ではないはず。
でも、「辞めたい」と声に出すのって、すごく勇気がいりますよね。
責任感が強いあなただからこそ、言い出せずに抱え込んでしまうのだと思います。
あなたの好きなことはなんですか?
心が重く感じるときは、すべてが真っ暗に見えてしまいます。
そんなとき、まずは深呼吸をしてー
ほんの少し、自分自身に優しくなってみましょう。
患者さんに優しい言葉をかけるように、自分自身にもやさしい言葉をかけてあげてください。
「大丈夫?疲れていない?」
「少しくらい休んでもいいんだよ。」
看護師という職業は、多くの命を支えるという大きな責任を背負っています。
その責任に押しつぶされそうになる時もあります。
だからこそ、自分の心と体を大切にすることが必要なんです。
ーあなたの好きなことはなんですか?ー
大好きな音楽を聴いたり、香りに癒されたり、空をぼーっと眺めたり。
ほんの少しの「好き」が、心の支えになります。
看護の仕事は、体も心もたくさん使う仕事。
だからこそ、自分のケアも大切にしていいんです。


趣味に没頭したり、自分が楽しいと感じる活動を取り入れることで、心のエネルギーを回復させることもできます。
例えば、無心になって絵を書いたり、大好きなアーティストのライブに行ってその世界に入り込んだり、自分自身にとって心地よい時間や、リフレッシュできる瞬間を確保することが大切です。
また、適切な食事や睡眠、適度な運動も心身の健康に大きく影響します。
忙しい業務の合間に、自分の体をいたわることも忘れずに。
質の良い睡眠と栄養が、あなたの元気につながります。
体調が良いと、自然と心も軽くなり、ストレスも少しは和らぐでしょう。
自分に優しく
私たち看護師って、ついつい自分に厳しくなりがちですよね。
患者さんの命に関わる仕事ですから、当然なのかもしれません。
ちょっとしたミスで自己嫌悪に陥ったり、
休みを取ることすら「申し訳ない」と思ってしまったり。
でも、そんなときこそ思い出してほしいのです。
患者さんに優しくできるあなただからこそ、
その優しさを自分自身にも向けてあげてください。
「うん、大丈夫。よくやってるよ。」
そんな言葉を、自分にかけてあげましょう。
あなたはひとりじゃない

看護の現場って、孤独を感じやすい場所でもあります。
努力がなかなか評価されなかったり、人間関係がうまくいかなくて心がすり減ったり。
でも、あなたの姿を見てくれている人は、必ずいます。
患者さん、同僚、家族…。
あなたの頑張りをちゃんと感じている人がいることを、どうか忘れないでください。
悩んだときは、ひとりで抱え込まなくていい。
信頼できる人に話すことも、前に進む力になります。
退職=逃げじゃない
「辞めたい」って感じる気持ち、それは甘えなんかじゃありません。
心や体が「もう限界かも」ってサインを出しているのです。
続けることだけが正解じゃない。
環境を変えることも、立派な選択です。
30代、まだまだ未来はこれから。
道はひとつじゃありません。
「今の場所じゃないかも」と思ったら、別の景色を探してみましょう。
自分自身を大切にし、心の声に耳を傾けてみてください。
自分にとって何が一番良いのかを考え、冷静に判断することで、より良い未来へとつながっていくでしょう。
おわりに

あなたがこれまで積み重ねてきた日々は、かけがえのないもの。
たくさんの患者さんの命を支え、心を支える努力をしてきたあなたを、私は心から尊敬しています。
今のあなたが感じている迷いや苦しみも、
未来のあなたにとっては、きっと大きな糧になります。
どうか、自分を責めず、
小さな一歩でも、自分を信じて前へ進んでいけますように。
看護師の仕事を辞めたくなったら…
看護師は、自己を犠牲にする方が多いです。
自分が少し我慢すれば…と自分を抑えたり。
そして失敗すると、自分が悪いと責めてしまう。
良い面も悪い面も含めて、看護師って本当に責任感が強い!
そうでなきゃ続けられない職業ですよね、看護師って。
私自身もそうだったと感じるし、後輩たちを今までたくさん見てきてそう思います。
今の自分だから分かることだし、あの頃は必死だったと振り返ることができます。
だからこそ、今のあなたに伝えたいのです。
もっと自分を大切にしましょう。
患者さんだけが大切なわけじゃない、あなたもそのひとりです。
もっと自分に優しくしましょう。
人に優しくしたいなら、まず自分に優しくすることから。
もっと自分を好きになりましょう。
自分を嫌いになってしまうことは誰の得にもなりません。
自分のすべてを許しましょう。
責め続けても苦しくなるばかりです。
もっと自分を褒めましょう。
あなたは、あなたが思っているより、ずっとすごい。
そして、時には自分を甘やかせましょう。
甘えることは、弱さじゃなくて、優しさのカタチです。
そんなかわいい自分をだれよりも愛してあげましょう!
あなたのことを、私は心から応援しています。
「辞めたい…」そう感じたとき、転職という選択肢も視野に入れてOK。
キャリアの棚卸しや、今より自分に合った働き方を探すヒントになるかもしれません。